こんにちは。愛とお金のご縁を結ぶお手伝いをする、「縁結びナビゲーター」の蒼井礼子です。
2014年の春、私は会社の仕事が落ち着いてきたのをきっかけに、結婚相手探しをする日々を送っていました。20代という貴重な時間を、仕事だけではなく家庭に注ぎたいと思ったからです。
現在の主人とはマッチングアプリを使って出会いましたが、それ以外にも結婚相手を探している人が集まるパーティーにも出席していました。その時にお世話になった方からいただいた言葉が、今でも印象に残っています。
恐らく大多数の方が自然と考えていることに、私は違和感を感じていたのです。
自分よりスペックの高い男性を選ばないといけない?
「あなたみたいな東大院卒の女性に釣り合う男性を紹介するのは、大変なのことなのよ!」
これはボランティアで仲人の活動をされている、当時お世話になっていた方からいただいた言葉です。私はこの言葉を聞いたときに、強烈な違和感を感じました。
私が東大院を進路先に選んだのは、純粋に興味のある分野の研究をしている先生がたまたま東大にいたから。大学院試験もギリギリで合格していましたし、卒業できたのは指導してくださった先輩や先生方のおかげですので、お世辞にも自分自身が優秀な人材だとは思ってもいませんでした。
それ以前に、結婚相手を探す時に、学歴・会社名・年収といったいわゆる”スペック”はあまり関係ないと思いました。私は男性と結婚したいのであって、スペックと結婚するつもりはなかったからです。
それなのに「結婚相手に選ぶ男性は、女性よりも優れたスペックを持っていなければいけない。」という暗黙の了解のような価値観が、仲人の方だけではなく、パーティーなどで出会った多くの人から感じられました。
例えばある男性とお話していて意気投合しても、私が東大院卒だということを知ると「ああ、俺よりも高学歴なんですね…。」と言われ、それまで温かかった空気が冷ややかになったことが何度かありました。
また「女性が東大に行くと、結婚の貰い手がいなくなる。」と言っている人もいました。実際に、結婚相手を探す時に自分自身が不利にならないよう、あえて他の大学を進路先に選ぶ女性もいるそうです。
結婚相手を選ぶときに、女性は自分よりスペックの高い男性を選ぶ。相手を肩書や会社名、年収でフィルタリングすることに違和感を感じたのです。
承認欲求を満たすために、高スペックの男性を捕まえる?
結婚相手の男性をスペックで選ぼうとする心理には、男性を”ライバル”として捉えている説が頭に浮かび上がりました。男性はライバルだから、自分よりも「上」だと認識できる男性としか結婚しないという考えです。
男女平等が当たり前になってきた現代社会において、受験勉強・就職活動・会社員生活などにおいて男女で差別されると感じることが少なくなってきました(完全には失くなっていませんが)。
そんな生き方をしていると自然と男性をライバルをして捉え、結婚相手を選ぶ時には「女性よりも優れた男性でなければならない」と考えるようになるのかもしれません。かくいう私自身も、学生時代に失恋した時には似たような考えを持っていました。
「私をフッた男を後悔させたい…。」
「そのためには、私をフッた男よりも高スペックの男性を捕またい…。」
「そのために女を磨いて、もっと魅力的になろう…。」
こんな感じで、傷ついた心を承認欲求で埋めようとしていたのです。しかしこんな気持ちで出会いを求めても、いいご縁に恵まれることはありませんでした。
当時の私は、自分自身のエネルギー不足を「高スペックな男性」で満たそうとしていたのです。もし私が男性だとしても、あの時の私自身とはお付き合いしたいとは思えません。
運命のパートナー探しをする時こそ、オープンマインド。
では女性にとって男性はどんな存在なのか、私は”ライバル”ではなく、”パートナー”だと思っています。そして運命のパートナーを探す時に大切なのは、学歴や年収といったスペックではありません。本当に大切なのは、その人の在り方です。
・性格、価値観、理想のパートナーシップの形はなにか。
・この人とご縁を結んだ先に、自分自身の理想とするライフスタイルがあるのか。
・手と手を取り合って、同じ未来を目指すことができるのか。
男性のスペックという表面的なものではなく、人となりの内面的なものを見極めることが、運命のパートナーを探すコツだと思っています。そして男性を見極める時には、女性がオープンマインドでいることが必要不可欠です。なぜなら、どんなパートナーシップの形が幸せに繋がるかは、その人によって全く違うからです。
・仕事はそこそこで、家事や育児の時間を大切にしたい。
・家事や育児はできるだけ外注して、バリバリ仕事をしたい。
・仕事も家事も、バランスよく取り入れる生活がしたい。
例えば私の場合、仕事も好きですが、家庭を大切にしたいという気持ちが強い性格です。そのためエネルギーの配分としては、「家庭6割・仕事4割」くらいのライフスタイルが幸せです。
このライフスタイルを実現するためには、どちらかというと家庭的な女性を求める男性をパートナーにしたいと思っていました。こうやって自分自身が幸せになれるライフスタイルから逆算して、運命のパートナー像を具体的にしていきました。
自分自身がどんな生き方をすれば幸せになれるのか。そのためには、どんな男性を結婚相手に選びたいのか。女性がオープンマインドになることで、自分だけに”幸せ”の形を現実にするための男性と出会うことができるのです。
男性はスペックではなく、ハートで選ぶ。
運命のパートナーとして男性を選ぶ時に、スペックではなくハートで選ぶことが重要です。
繰り返しになりますが、スペックはあくまでも「過去に努力した結果」であって、その人の現在と未来を表しているのもではありません。見極めるべきことは、外見ではなく中身なのです。
この人は現在をどう生きているのか、未来をどう生きていきたいのか。女性を幸せにしようとするハートを持っているか。手と手を取り合って、一緒に同じ未来を目指すことができるのか。
幸せは、自分の外側ではなく内側にあります。自分自身を満たし整え、循環を生み出すパートナーシップを築くために、どんなご縁を結ぶのが「自分らしい生き方」に繋がるのか。自分自身と丁寧に向き合っていただければと思います。
皆さまが心地よい素敵なご縁を結んでいき、輝かしい人生が歩めるよう祈っています。