こんにちは。人と人とのご縁を結ぶお手伝いをする、「縁結びプロデューサー」の蒼井礼子です。
先週2泊3日で家族で沖縄旅行へ出かけてきました。昨日の記事では「理想のライフスタイルを創るために、自力だけではなく、上手に他力に頼ることが大切」ということを書きました.

今回の旅行では美ら海水族館だけではなく、首里城にも足を運びました。首里城は1992年に復元されある程度観光地化されている場所ですが、それでも市街地とは明らかに違う雰囲気がありました。私は霊感などは特にありませんが、特に祈りのために設けられた場所には、清らかさと強さが合わさったエネルギーを感じました。
▽国王が場外に出る時に、安全を祈願する時などに祈りの場所となった園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)

首里城には朝8時頃に到着したのですが、現地の方々が敷地内でランニングをしていました。その中のおひとりが石門の前で足を止めて、門に向かって一礼した後、走っていった姿が印象に残っています。
どうして首里城の雰囲気は市街地と違っていたのか、これを言語化することは難しいのですが、私なりの解釈では、「約450年続いた琉球王国において国の繁栄を祈り続けた人々のエネルギー」だと思っています。
首里城は琉球王国の国王の居住地と同時に、行政機関の中心でもありました。また王国祭祀を行う宗教の中心地でもあり、首里城敷地内には様々な祭祀が行われる礼拝所が残っています。首里城の城壁内には「京の内(けおのうち)」という聖域があり、多くの巫女がここで祈りを捧げていたそうです。
京の内は森のような場所だったのですが、首里城の敷地内で最も高いエネルギーを感じた場所です。背筋がピンと伸びるような緊張感と、包み込まれるようなあたたかさが融合したような空気でした。この森が首里城の発症の地と言われていることからも、琉球王国が信仰を重んじてきたたことが伺えます。
沖縄の歴史を調べてみると、首里城は過去に戦争で全焼してしまった記録があります。また表向きは中国の支配下にありながら、日本の薩摩藩と徳川幕府の従属国であったという微妙のバランスが保たれた時期もありました。
それでも琉球王朝のシンボルである首里城は沖縄の人々の願いから復元されて、現在に至っています。「大切にしたいものを大切にできるライフスタイルを創る」という強い気持ちが、現在の首里城に現れているのだと感じました。
▽首里城を訪れる人を歓迎する意味で名付けられた歓会門(かんかいもん)

これは一個人が「大切にしたいものを、大切にするライフスタイルを創る」ことにも繋がると感じています。自分がどんな状況にあったとしても、「大切にしたいものを守り続ける信念」を持つことが大切です。
人は生きている限り、嬉しいことだけではなく、辛いことや悲しいことを経験していきます。それは波のように、良いことと悪いことが交互に起きるイメージです。人生がよい方向に向かっている時は、邁進せずに波に乗る。人生が悪い方向に向かっている時でも、諦めたり腐ることなく、自分の力をコツコツためていく。
そんなことを繰り返すことで、自分が大切にしたいものを大切にできるライフスタイルを創ることができるのだと思います。
私は辛いことがあると直ぐに落ち込んでしまう性格ですが、首里城の歴史を学び、場の高いエネルギーを感じて、もっと成長しようと思いました。
「あなたは、大切なものを大切にするために何をしますか?」
※冒頭の写真は、首里城内で最も格式が高い礼拝所である「首里森御嶽」(すいむいうたき)です。